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司法試験の難易度、勉強時間と、過去の試験結果から見る短期合格法-ariadnet

司法試験の難易度、勉強時間と、過去の試験結果から見る短期合格法 |2022年06月15日

司法試験は、難関資格で、勉強時間が3000時間以上は必要と考えられますが、旧司法試験の時とは異なり、予備試験合格によるほかは、法科大学院経由での受験となっています。
したがって、法科大学院での勉強も含めると、いちがいに何時間とはいえません。

合格率は近年、30%台から~40%程度で推移しています。
合格者の受験回数は、1回目が圧倒的に多く、2回目、3回目と少なくなっています。
受験回数に制限があるなど、制度的にどうなのかとも思いますが、法科大学院なり予備試験なりで法律の勉強が一定程度進んだ状態で、司法試験を受けることになります。

とすると、1回目合格を目指してスケジュールを組み、駄目なら2回目とすることになりそうです。

令和3年司法試験の採点結果

合格者数
合格者数等と、選択科目別人数・割合

合格者内訳
年齢別構成、性別構成、受験回数別、既修・未修別構成

得点の状況
得点の状況

令和3年司法試験の採点結果[PDF] 外部サイトへ法務省

司法試験の短期合格のためのポイントとモデルスケジュール

短期合格のための勉強スケジュールを最初に立てる

司法試験に関しては、法科大学院ルートであっても、既修者と未修者とでは、勉強スケジュールの立て方に相違があると思います。
また、予備試験ルートの場合には、既修者が予備試験を受ける場合と、まったくの未修者が予備試験を受ける場合とで、まったく異なるスケジュールとなるはずです。

したがって、司法試験の勉強スケジュールを、一般論としてここに記載することはまず困難です。

どの資格試験でも共通していえることは、短期合格するためには、短期間で集中して勉強を続けること、勉強・忘却・知識の定着のサイクルを繰り返し、忘却を少なくすること、一定期間内に科目の重要度・知識の定着度に応じてすべての科目を繰り返すこと、に尽きます。

このことについては、 すべての資格試験に共通する、短期合格方法で説明しています。

司法試験のすべての科目について、一定期間内に、勉強・忘却・知識の定着のサイクルを繰り返す

短期合格をするためには、すべての科目について、勉強・忘却・知識の定着のサイクルを繰り返すことになります。

できれば1週間ごとにすべての科目について勉強をする、たとえば曜日ごとに科目を決めて、1週間で”すべての科目を回す”、あるいは科目の重要度・知識の定着度に応じて、”重要科目は1週間ですべての科目を回し、その他の科目は2週間ですべての科目を回す”といった方法がきわめて有効になります。

他の科目を勉強中にも前に勉強した科目の復習をするため、そして忘却を少なくするためには、試験に必要なすべての情報がコンパクトに詰まったテキストを携行したり、オンラインでの学習を利用するなど、スキマ時間も活用していきます。

知識の定着度に応じ、勉強のスケジュールを修正し、応用への対処力を身につける

司法試験には、論文試験があります。
予備試験ルートでは、予備試験の段階から論文試験があり、予備試験そのものが旧司法試験のように難関です。

論文試験には、知識の定着だけではなく、問題文を読んで何が論点であるか、適用される条文はどれか、関連する判例ではどのような判断がなされたかといった応用力が問われます。

知識の定着が進んできた科目から、論文試験の過去問研究、問題を読んでの論点把握、条文整理と答案構成など、より応用力・実践力が試される勉強を取り入れていくべきです。

短答式試験で、合格レベルにはまだちょっと足りないくらいの頃から、書式問題の過去問研究などの練習を始めるのがよいでしょう。

論文の答案構成などで、論点や条文を正確に把握できるレベルにまで達したら、もうすでに最終合格に向けてのスケジュールに乗って勉強を進めるべき段階となります。
逆にまだ論点や条文を正確に把握できないとなれば、短答式試験には合格するための知識の定着を図る勉強を繰り返すということになります。

短期合格のためのモデルスケジュール

以上の点から、短期合格のためのモデルスケジュールを掲載します。
これはあくまでもモデルであって、自分なりの勉強の習熟度合、得意科目・不得意科目、勉強のとれる時間などを勘案し、あくまでも自分用のスケジュールを組みましょう。
ただしできる範囲での最大の短期合格スケジュールで臨みたいものです。

司法試験勉強スケジュール1年目

司法試験勉強スケジュール1年目


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■このページの著者:金原 正道

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